前提条件と意思決定

それが最適解かどうかわからないが、現状わかることのみで、最適解であろうものを探し、提案するとき、議論するに当たって、前提条件の情報が欠けていて、議論が意味をなさないことが多い。

例えば、育児の大変さについて議論するとしても、その家族一つ一つ、人・物・金の前提条件は異なるため、大変のレベルの範囲は全く異なるものになる。この観点がないと、新聞記事ひとつ読んでも、意味がある思考はできない。

しかし、その前提条件がわからない、見えない場合が多い。あえて見えないようにしていることも多い。

これを確認できるかどうかが、一番大事でかつ、難しい。様々な個人的な情報の要素をはらむし、その背後にある意図も透けて見えてしまうからだ。

議論するには、意思決定するには、その部分を明らかにしないと、そもそも成り立たない。

なので、経営の論点について議論するとき、何か提案を出す必要がある時は、何にせよ、人・物・金の前提を箇条書きで書き出すようにしている。

条件が同一だと、意思決定は、時を経ても、案外変わらないことに気づく。これはこれで非常に問題な気がする。もっと色んな経験をしなければ・・。